東邦ガス株式会社の前身 北川幸吉の個人の創業時代、宮内庁特命の名古屋離宮(名古屋城)と名古屋瓦斯の請負工事と他工事を大正11年(1922)3月20日設立した株式会社北川組に請負を譲渡すると議事録に記され、工事名は名古屋瓦斯(株)仮営業所新築工事です。 東邦ガス株式会社の社史によると「前身の名古屋瓦斯の本社事務所が南大津町にあった頃 大正10年12月12日に火災が発生し社屋が全焼した。その後現在の熱田区桜田町に移転し本社屋再建は一時見送られたが 大正11年5月に仮営業所を建築した」と記されています。 その後大正12年に建築された供給技術研究所は現存し設計は名古屋工業大学の鈴木禎次と記されています。 明治43年(1910)北川幸吉は鶴舞公園の鈴木禎次設計の噴水塔と奏楽堂の工事にも参加し、その技術が評価され供給技術研究所はじめ煉瓦造りの諸施設にも深く関与しています。 |